キング・フセインブリッジ いよいよイスラエルだ

アンマンは丘の上の街で標高400m以上、一方国境のキングフセインブリッジのあるヨルダン渓谷は、世界で一番標高が低い、マイナス380mくらいらしい。(数字はアバウト)

市内を出ると、一気に坂を下る、下る。
どこまで下るのかと思うほど、まだまだ下る。
本当に最果ての地まで来たという気がする。

ここらで、買い込んだハンバーガーを頬ばる。
ボリュームはたっぷりだが、味はいまいち。
ラジオではアラビアポップスが鳴り響く。

”Three arabic.one english."と運転手。この局は、3曲続けてアラビアンポップスの後、英語の曲が1曲の繰り返しだそうだ。
もっと、近いと想像していたがかなりの距離がある。
「向こうに見えるのがパレスチナの街だ」と運転手。

いよいよ、国境に近づく。緊張感が高まる。

国境に着いたら14時を回っていた。
ヨルダン側の出国審査は簡単。
ただ、「おまえ、来るのが遅いぞ、もう国境閉まるぞ。あれが今日の最終バスだ」と教えてくれる。
その後、国境をまたぐ国際バス?に乗り込む。
こんなところにDUTY FREE SHOPがあったりする。この時点で、客は自分を入れて2人。
最終的に全部で5人だった。
しかし、バスなかなか出発しない。30分以上待ったような気がする。その間、運転手が乗客に頼んで免税のたばこを買ってきてもらったりしていた。

ようやく発進。国境の中立地帯を走る。
乗車時間は途中の検問を入れても10分くらい。
2ディナール(運賃)+0.5ディナール(荷物料金)を集金される。

検問では、全員降りてパスポートチェック。

←ヨルダン川通過の瞬間。
たぶん、撮影は禁止なんだろうな。
この橋がヨルダン名「キング・フセインブリッジ」、同じ橋をイスラエルでは「アレンビー・ブリッジ」と呼ぶ。

数年前に日本のODAでこのような新しいコンクリートの橋に架け替えられたそうです。
この写真は、イスラエルのエアポート・オーソリティーのWEBから拝借。この写真で見る限り、明るい雰囲気だが・・。
現地はものものしい警備で緊張感がぜんぜん違う。

たとえて言うなら、板門店の国境が開放されたらこんな感じになるだろうか?
イスラエル側国境事務所の審査はめちゃめちゃ厳しいと聞いていたが、結構すんなりと通過。荷物検査はちょっと混んでいる空港程度?あの程度の質問なら他国でもあるぞ。なんだか拍子抜け?
ところが、この写真を撮った瞬間に後ろから"No photo!"と大声が。やはりここは緊張地域なのか。

写真の乗り合いタクシー(ベンツ製)にて、エルサレムまで。(40NIS≒1200円)
他にも、エリコやベツレヘム行きの大型バス、きれいなベンツEクラスのタクシーもある。

ここまで来たら、ほっと一息。
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